東日本選手権大会　　平成１３年６月２３日

神奈川県伊勢原射撃場で東日本選手権大会が行われた。 例によって私はＡＰで参加した。ここのところの不調から抜け出すべく、絶対に当たると強く念じて試合に臨んだ。 結果は　８９　９３　９０　９４　９１　９３　５５０　と、ここのところ続いていた５４０点台からかろうじて脱っしたものの 低迷から抜け出せたと言えるような点数にはならなかった。 何とか不調からの脱出の糸口が掴めればと、前半・中盤・後半と大きく姿勢を変え、きっかけを掴もうと必死に模 索する苦しい展開だった。

最初はいつものように足はオープンで上体はクローズドの姿勢で臨んだ。 少しグリップを直したこともあり割と安定して構えられてドライファイアの感触は良く、今日は行けるのではないかと思えた。 しかし、いざ実射が始まってみると微妙な揺れがコントロ−ル出来ず、良いタイミングで引き金が引けない。 何とか９点で踏みとどまっていたものの、１発８点を撃ってしまい８９点になってしまった。 このまま撃ち続けたが一向に１０点が撃てないので休憩を入れる。

休憩後少し足の開き方を大きくして、オープンの度合いを増やして構えてみた。 ようやく１０点に入るようになり、第２シリーズの後半から連続して１０点に入るようになってきて、第２シリーズは９３点だ った。 しかし、１０点も取れるが撃つ瞬間に銃を動かしてしまうことが多くなり、１０点　８点　１０点　８点　と言うような射撃にな ってしまって、得点にならず第３シリーズは９０点だった。 そこで、もう一度休憩を入れ大きく姿勢を変えてみた。

左足を大きく開き上体もオープンにしてみた。 自分の感覚では上体は標的と平行になるくらい正面に向けていると感じていて、ここまでオープンにしても良いのだろう かと悩んでいたが、写真を見ると思ったほど正面ではなく、オープンの度合いがちょうど良いような気がする。 この姿勢はまだライフル射撃をメインとしていてエアーピストルに、それほど力を入れていなかった頃の姿勢とほぼ同じだ。 この頃は練習の主体がライフルだっためＡＰの練習量が少なかったので、ピストル用の筋肉を付けるのは難しいと思って 右肩の筋肉の使い方を、空手の正拳突きの筋肉の使い方に近い姿勢にしていた。 それなりに安定して撃てていて２段まではこの姿勢で撃っていた。しかし、ピストルをメインにするにあたって、基本に則っ た姿勢に直そうと思い、スクエアーの姿勢やオープンでも最初の姿勢ほどは開かないオーソドックスな姿勢を模索した。 順調に４段までは来たのでどちらの姿勢も間違いではないと思うが、ここまで低迷してみるともう一度原点に帰って考えて 見る必要がありそうだ。 昔の姿勢に戻してみると右肩が安定してきて、連続して１０点が取れるようになってきた。 後半の３シリ−ズを　９４　９１　９３　と、今の私としてはまずまずの点数が撃てた。 点数はそれほど高くないものの、今までと違って連続して４発５発１０点が続くようになり、同じ点数でも気持ちよく撃てた。 もともとこの姿勢は今ある筋力を有効に使おうとして考えた姿勢で、日頃トレーニングしている空手で使う筋力を射撃でも 有効に使おうとして考えた姿勢だった。 しかし、オーソドックスなセオリーからは離れているので、本格的にピストル種目に取り組むに当たって使用を止めた。 将来飛躍するためにはオーソドックスなセオリーに則った姿勢の方が、先へ行って伸びる余地があると判断したための変 更だった、一応成績が上がったので正しいトライだったとは思う。 今回、昔の姿勢に戻したことでひょっとしたら低迷からの脱出のきっかけになるかもしれない感覚が得られたので、この 「正拳突き射方」と名付けた姿勢をこれからの練習で考察してみようと思う。 さて、上位に入った人の姿勢を見てみよう。

優勝した藤井清さん	２位だった副島省吾さん	６位だった簑原眞一さん

３位だった田沢修治さんの斜め後ろと真後ろの写真		７位だった藤井孝光さん

９位だった吉本桂子さん	我がＡＬＳのメンバー内田昌宏君　 　　　　　　腰痛のため思うように姿勢が作れないようだ
こうして見ると上位に入る人はオーソドックスなスクエアーな姿勢が多いようだ。 やはりセオリー通りスクエアーな姿勢が良いのかと思うが、ほとんどが体校や警察の人なので、練習の絶対量が 違い、そのまま民間人にも当てはまるのかちょっと疑問に思う。 民間人で頑張っている副島さんは、オープンスタンスなのは単なる偶然だろうか。

この日はＳＦＲ３Ｐ１２０競技も行われていたので、そちらに我がＡＬＳのメンバーが出ているのでそちらを見てみよう。

我がＡＬＳのご意見番の西森啓さん。　この日はトリガーの調子が悪くて苦労したようだ。

ＡＬＳのエース西内省次君 ここのところ仕事が忙しくて、ままな らないようだ。 この日も試合開始寸前に来て、撃ち 終わったらすぐに帰った。 帰ったらすぐに仕事だそうだ。 どうりでＡＬＳのホームページが、なか なか更新されないわけだ。

この日参加していた有力選手を見てみよう。

上２枚と左の写真は東京都の矢橋晃選手。 元々京都の出身だが転勤の多い仕事な ので、過去に京都、石川、徳島、東京か ら国体に出ている。 ３ＰもＰもともにトップレベルの選手。 右と右下はの写真は今年学連を卒業して 東京都に所属した磯部直樹選手。 私はお父さんとは面識があるのだが、本人 とは残念ながら面識はない。 ワ−ルドカップに出場しているトップレベル の選手。

左上と左の写真はご存じ世界の柳田選手。 この日もぶっちぎりのトップ。 もう少し膝射が当たれば、３Ｐでも世界で戦えるのでは ないだろうか。ＰＳが旨いだけにちょっと惜しい気がする。 まだ若いので今後に乞うご期待と言ったところかな。 頑張ってください。

今回は初日に行っただけなので２日目の選手の写真は無し。また、初日も午後はＦＰの練習をして いたので、午後の選手の写真も無しと、ちょっと中途半端な紹介ですがご容赦下さい。 例によって成績については「射撃の愛ちゃん」のページを見てください。リンクのページから行けます。